オラパ・ダイヤモンド鉱山は、ボツワナ中部、フランシスタウンの西約240kmに位置する露天掘りのダイヤモンド鉱山で、地表面積1.18平方キロメートルという規模は世界最大級を誇る。ボツワナの経済発展を支えてきた「ダイヤモンド産業の原点」として知られ、現在はデ・ビアス社とボツワナ政府の合弁会社デブスワナが操業している。
歴史的背景
オラパ鉱山は、1966年のボツワナ独立からわずか1年後の1967年3月1日、デ・ビアス社の地質学者ギャビン・ラモント博士率いる調査チーム(マンフレッド・マルクス、ジム・ギブソンらを含む)によって発見された。デブスワナが操業する鉱山の中で最も古く、1971年7月に商業採掘が開始され、初年度の産出量は約143万8千カラットに達した。「オラパ」という地名は現地の言葉で「ライオンの休息地」を意味する。この発見以降、ボツワナ経済はダイヤモンド収益によって大きく変貌し、政府はこの収入を教育・医療・インフラなどの社会サービスに投資してきた。
見どころと特徴
- 世界最大級の露天掘り採掘場:地表面積1.18平方キロメートルにおよぶ採掘場は、面積では世界最大のダイヤモンド鉱山とされる
- 二つのキンバーライト岩体:約9,300万年前に地表近くで合体した二つの火山性岩体(キンバーライトパイプ)から成り、世界第2位の規模を持つダイヤモンド産出パイプとして知られる
- 大規模な採掘オペレーション:年間約2,000万トンの鉱石を処理する24時間・週7日体制の操業が行われている
- 厳重に管理された企業都市:鉱山労働者のために築かれたオラパの町は、東西二つの門を持つ24時間警備の閉鎖都市で、入場には許可証が必要とされる
観光と体験
鉱山そのものへの立ち入りは厳しく制限されているが、デブスワナ社はビジターセンターでのガイド付き見学ツアーを実施しており、教育目的のツアーは水曜日、一般向けツアーは金曜日に行われるなど、事前予約制で運営されている。見学ツアーでは、採掘から選鉱に至る一連のプロセスや、ボツワナの経済発展にダイヤモンド産業が果たした役割について学ぶことができる。訪問の際は、埃の多い屋外環境に対応できる長袖長ズボンや帽子、日焼け止めなどの準備が推奨される。
まとめ
オラパ・ダイヤモンド鉱山は、独立直後のボツワナを世界有数の資源国に変えた「ダイヤモンド産業の原点」である。厳重に管理された採掘現場とビジターセンターでの見学を通じて、地球が生み出した資源と、それを国づくりに活かした国の歴史を垣間見ることができる。


