ベネズエラ旅行前に知っておきたい現地の文化と習慣

南米大陸の北部に位置する「ベネズエラ」

ベネズエラは、原油の埋蔵量が世界一であり、首都カラカスは南米大陸屈指の大自然の宝庫として知られ、見どころ満載の観光スポットで溢れています。首都カラカスの大聖堂をはじめとした壮大な建築物、世界最長のロープウェイでいくアンデス山脈など日本では体験することのできない貴重な体験ができるはず!このように、魅力に満ちたベネズエラに一度は訪れてみたいと思う人は多いのではないでしょうか?しかし、日本から遠く離れたベネズエラは、文化や習慣が異なるため、現地での滞在を楽しむためには事前に知っておくべき点があります。

そこで今回は、ベネズエラの文化や作法について、より深く掘り下げてご紹介します。ベネズエラでの滞在を計画している方は、この機会に参考にしていただければと思います。

ベネズエラってどんなところ?


【基本情報】

・国名 ベネズエラ・ボリバル共和国(Bolivarian Republic of Venezuela)
・首都 カラカス
・人口 2795万人(2021年)
・面積 91万2050㎢(日本の約2.4倍)
・通貨 ボリバル・デジタル(VED)
・民族構成 混血のメスティーソやムラ―ト51.6%、欧州系45%、アフリカ系2%、先住民1%
・宗教 カトリック約65%、プロテスタント約22%、無宗教8%
・時差 ベネズエラは日本の-13時間。(ベネズエラが正午の時、日本は翌日の午前1時となります。)
・言語 公用語はスペイン語。先住民族の諸言語等。

【気候】

 国土の広いベネズエラの気候は全体が熱帯性気候に属し、年間を通じて気温が高い気候となります。しかし、その気温は土地の高度によって大きく変化するのが特徴です。オリノコ川流域などでは、年平均でも28度近くまで上がる熱帯の地ですが、カラカスなどのように標高約1000mになると、年平均気温は21度で思ったよりも過ごしやすい気温です。季節は雨季と乾季に分かれており、カラカスでは4~10月が雨季、11~3月が乾季となります。雨季は毎日のようにスコールが数時間続きます。年間を通して昼間は夏服で十分ですが、朝晩の冷え込みに備えて長袖のカーディガンなどを持っていくと良いでしょう。ベネズエラの旅行のベストシーズンは、カラカス観光の場合、乾季の11~3月になります。

【ビザ】

ベネズエラへの入国において、日本国籍の方は観光目的で滞在期間が90日以内である場合はビザなしで入国することができます。なお、ベネズエラ入国の際は、残存有効期間が6ヵ月以上のパスポートが必要です。

【アクセス】

日本からベネズエラへの直行便はなく、アメリカを経由して行く方法が最も一般的な方法になります。渡航時間は、20~27時間です。

 

ベネズエラの一般的なマナーや社会習慣

1 コミュニケーション方法

・会話の際の距離の近さ

ベネズエラの人々は、陽気で朗らかな気質であり、一般的に会話の際には非常に近い距離で会話をする傾向があります。会話の際に距離を置こうとすると個人的な感情の結果であると受け取られてしまい、冷たい拒否の意思と見られてしまいます。日本では中々慣れない距離間でのコミュニケーションになるかもしれませんが、ベネズエラ独特の文化的な行動として敬意を払うようにしましょう。

・アイコンタクトが大切

ベネズエラの人々との会話の際には特にアイコンタクトを大切にするようにしましょう。また、アイコンタクトはビジネス文化において重要なことと言えます。相手や話題に対しての興味を示すためにはアイコンタクトの維持が欠かせません。また、真剣に自分の話を興味を持って聞き、学ぶ姿勢が感じられると非常に喜ばれる傾向があります。

・政治事情などの話題は避ける

ベネズエラでは外国人旅行者に対して、ベネズエラの国内問題に関して中立を保つように求められています。これは法律で定められているのです。ベネズエラの人々と会話する際には、政治や経済、宗教、国際問題に関することを話題にするのは避けるようにしましょう。

 

2 生活においてのルール

・招待には贈り物が基本

家に招かれたり、パーティーにお呼ばれされた時には、なんでも良いのでささやかな贈り物を持参するのがベネズエラでは習慣です。招待されたことに対する感謝や敬意を表すための贈り物なので、高額なものである必要はなく、ちょっとしたものを持参するようにしましょう。蘭はベネズエラの国花であり、蘭の花束は比較的容易に手に入る花の贈り物なので選択のひとつに良いと思います。

・チップについて

ベネズエラではチップを渡す習慣があります。レストランでは、請求書に10%のサービスチャージが含まれていない場合のみ必要になります。ただし、高級レストランなどで特別なサービスを受けた場合には、心づけ程度を渡す必要があります。ホテルでは、ルームサービスやポーターなどを頼んだ場合に必要になります。タクシーでは、基本的に渡す必要はありませんが、荷物を運んでもらうなどの特別なサービスを行ってもらった際には、それに相当する程度のチップを渡すようにしましょう。

・食事の際のマナー

食事の際には、ホストとホステスがテーブルの反対の端に座るようにするのが、ベネズエラでの一般的な習慣となっています。2人の重役はお互いに向かい合うようにして座るようにします。ベネズエラではビジネスマナーに従うように、乾杯の際には「Salud!(サル―!)」と言うようにしましょう。そして、食事の際は、コンチネンタル(大陸式)のマナーに従うようにし、社交での集まりなどにゲストとして招待された場合には、後日お礼のメモやカードなどを送るようにしてください。お互いの信頼関係を強いものにするのに非常に役に立つようです。

・見た目を気にするベネズエラの人々

ベネズエラの人は新しいものが好きで見た目を気にします。年齢や性別、所得に関係なく、美しさや身だしなみへの追求が強い傾向があります。また、携帯電話や家電製品の買い替えサイクルも早く、低所得者が最新の携帯電話を持っていることも珍しくありません。このように美に拘るベネズエラは、美人の国としても有名でミス・ユニバース世界大会では過去多くの優勝者を出しており、2008年・2009年は連続して王冠に輝いています。学校でも毎年美人コンテストが開催されるようです。

 

3 交通ルール

・車優先社会

ベネズエラは車優先社会であり、運転手の交通マナーも日本に比べると悪い傾向にあるため、道路横断の際には、安全確認を十分に行うようにしてください。歩きながらスマホを使ったり、よそ見をしながら歩くことは避け、常に周囲に気を配るように心がけてください。

 

 

ベネズエラの文化

1 ベネズエラ音楽

ベネズエラは地球上で最も音楽に溢れている国の1つです。典型的なベネズエラ音楽は、インディヘナ・ヨーロッパ人・アフリカ人の習慣や文化が融合してできたものになります。これらの文化が豊かに混ざり合っているため、ベネズエラならではのメロディーやリズムが出来上がっています。その種類は多種多様ですが、代表的なのはベネズエラ西部の音楽「ガイダ」と、5拍子の非常にユニークなリズムを特徴とする「カラカスのメレンゲ」です。ベネズエラの人々はとても陽気でお祭りごとが大好きなため、あらゆる場面で音楽に触れる機会があります。ベネズエラでは音楽が社会にとっても、人々にとってもなくてはならないものであることが分かりますね。

 

2 野球

ベネズエラの国民的スポーツといえば、野球です。熱狂的とも言える人気を誇ります。ベネズエラでは1895年に野球が始まって以来今日に至るまで、偉大なチームや選手が輩出されてきました。そんなベネズエラには、メジャーリーグのアカデミーがあり、数々の一流選手を誕生させてきました。そこでは、フィールドでの技術面の指導だけでなく、それ以外の人との付き合い方なども指導されます。日本のプロ野球でも素晴らしいベネズエラの選手が活躍してきており、「ラミちゃん」の愛称で親しまれるアレックス・ラミレス選手はみなさん知っているのではないでしょうか。

 

3 多彩な食文化

ベネズエラ料理は非常に多彩で、それは先住民をはじめ多様な民族がベネズエラに住むようになったため、異なる民族の食文化が混ざり合って成り立っています。最も有名なのは、「アレパ」という料理です。白トウモロコシの粉でできたパンに、色々な具材を挟んで食べます。人気の「アレパ店」では、チーズ、裂いた牛肉のトマト煮、チキン、タコ、スクランブルエッグ、ポテトサラダなどが具材となります。これらの様々な食材を掛け合わせて新しい味を追求しているようです。自分好みの具材でオリジナルの「アレパ」を作ることもできそうですね。その他にも、ベネズエラでは国民的料理と言われる「パベジョン・クリオ―ジョ」やクリスマスには中南米とヨーロッパの食材を使って作る伝統的な料理「アヤカ」を各家庭で作る習慣があるようです。

 

ベネズエラで素敵な思い出を作ろう!

いかがでしたか?

ベネズエラは、その独特の文化、料理、人々を体験できる素晴らしい国です。滞在をより楽しくするためには、この国の一般的な習慣やエチケットに慣れることが重要です。少しの知識と意識で、ベネズエラの文化を存分に体験することができるでしょう。

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