ヨーロッパの西端に位置する国の一つ、ポルトガル。ポルトガルの観光地といえば、首都リスボンや第二の首都ポルトなどを思い浮かべる方も多いとは思いますが、今回は「ポルトガルのおすすめ観光&体験12選」と題して、日本ではまだあまり知られていない地域についてもご紹介しています。ぜひ最後までご覧いただいて、ポルトガル旅行の参考にしてくださいね!
ポルトガルの基本情報
気候
一年を通して穏やかな地域が多いです。
春(3~5月)は温暖な一方、4月頃までは雨が降りやすいため、折り畳み傘の用意は必須です。
夏(6~9月)はカラッとした暑い日が続き、日差しが強いのが特徴です。日中の暑さをしのぐ帽子やサングラスのほかに、朝晩の冷え込み対策の薄手のカーディガンなどがあると便利です。
秋(10~12月)は春と同様温暖ですが、11月頃になると雨が多くなります。
冬(12月~2月)は雨期真っただ中とはなるものの、比較的温暖なのが特徴です。北部は寒さが厳しいため、防寒対策をしっかり行うとよいでしょう。
時差
日本に比べて9時間遅れています。
毎年3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までがサマータイムとなっており、期間中は-8時間となります。
アゾレス諸島は-10時間(サマータイム中は-9時間)です。
言語
ポルトガル語が用いられています。
しかし、ポルトガルの都心部ではほとんどの人が英語を話すことができるため、言語の心配はあまりしなくてもよいでしょう。
通貨・物価
EUに加盟しているポルトガルでは、通貨としてユーロが採用されています。
2024年9月22日現在のレートは以下のようになっています。
1ユーロ=160.63円
物価の目安として、ここではミネラルウォーター500mlの価格と、一般的なランチの価格をご紹介します。
ミネラルウォーター500ml:1ユーロ(約160円)
庶民的なレストランでのランチ定食:6~8ユーロ(約963~1285円)
ポルトガルでおすすめの観光スポット・アクティビティ12選
ここからはお待ちかね、ポルトガルのおすすめ観光スポットとアクティビティをご紹介します!
リスボン
バイシャ地区
アルファマの丘とバイロ・アルトの丘に挟まれたバイシャ地区では、近世のノスタルジックな雰囲気を味わえます。リスボン大地震の後に再開発が行われたこの地域は平坦で道幅も広く、観光しやすいのが特徴です。
サンタ・ジュスタのエレベーター
20世紀に完成したこのエレベーターは、エッフェル塔の制作者であるエッフェルさんの弟子が作った建造物です。現在は電気で動いていますが、開業当時は蒸気を動力としていました。
鉄の細かな装飾が美しい外装とは裏腹に、中のエレベーターはクラシカルな木製になっています。このエレベーターを上った先は展望台になっており、リスボンの街を一望することができます。料金は往復5ユーロで、展望台のみの利用は1.5ユーロです。
アウグスタ通り
バイシャ地区のメイン通りであるアウグスタ通りは、おしゃれなレストランやお土産屋などが立ち並ぶ、観光客に人気の通りです。
前にご紹介したサンタ・ジュスタのエレベーターもこの通りに面した場所にあり、ポルトガルを訪れたら一度は通っておきたい道の一つです。
コルメシオ広場
アウグスタ通りを抜け、テージョ川に面した場所にあるのがこのコルメシオ広場です。
周辺には各省庁の建物が立ち並ぶなど、様々な意味でポルトガルの「中心部」といえる場所でもあります。夕方には美しい日没を眺めることもできる、地元の人からも愛される場所となっています。
アルファマ地区
リスボン大地震の被害をあまり受けなかったアルファマ地区では、中世以来の細く入り組んだ路地と歴史的な建造物を楽しむことができます。丘の上にある地区ですので、歩きやすい格好で訪れることをおすすめします。
リスボン大聖堂
リスボン大聖堂はリスボンで一番古い教会です。ゴシック様式やロマネスク様式など、様々な時代の建築や遺跡を一度に見学することができます。ところどころにあしらわれたステンドグラスやクジャクのモチーフが荘厳な雰囲気を演出しています。入場は無料ですが、博物館など有料の場所もあるので注意が必要です。(大人:5ユーロ 子ども(7~12歳):3ユーロ 6歳以下:無料)
サン・ジョルジェ城
サン・ジョルジェ城はリスボンで一番高い丘の上に位置し、市街地やテージョ川を一望できるスポットとして人気です。
この城はイスラーム教の影響力が強かった10~11世紀ごろに建造され、ポルトガルで初めて演劇が上演された場所でもあります。20世紀に国の記念建造物に指定され、大規模再建を経て現在の姿になっています。
[入場料] 大人:15ユーロ、13~25歳:7.5ユーロ、65歳以上:12.5ユーロ
※番外編「リスボアカード」
リスボンの観光でおすすめするのが「リスボアカード」です。リスボンを走るバスやメトロ、トラム、ケーブルカーが乗り放題になるだけではなく、51の博物館やアトラクションを無料で楽しむことができます。他にも様々なツアーやショッピングなどで割引が受けられるなど、至れり尽くせりなカードです。
リスボアカードは24時間、48時間、72時間の3種類があります。リスボアカードの公式サイトで購入後、バウチャーを空港や街中にある「Ask Me Lisboa」カウンターでチケットに交換できます。
料金(4歳未満無料、子ども料金は4~15歳に適応)
24時間:大人27ユーロ、子ども18ユーロ
48時間:大人44ユーロ、子ども24.5ユーロ
72時間:大人54ユーロ、子ども30.5ユーロ
ポルト
ローマ時代から交易拠点として発展してきたポルト歴史地区は、世界文化遺産に登録されるほど歴史的・文化的に価値のある場所として知られています。
レロ書店
「世界で最も美しい本屋」とも称されるレロ書店は、かの有名な「ハリーポッターシリーズ」の作品のモデルにもなった場所とも言われています。
木のぬくもりを感じられるアンティーク調の本棚や階段に、美しいステンドグラスが映える室内は、本当に絵本の中の世界のようです。
入店には5ユーロのチケット購入が必須となりますが、本を購入すると割引を受けられます。
サン・ベント駅
鉄道駅として多くの人に日常的に利用されているサン・ベント駅。
しかし鉄道利用客以外にも、サン・ベント駅のアズレージョを見に多くの人がこの駅を訪れています。
「アズレージョ」とはポルトガルの伝統的なタイルで、青と白のコントラストが美しいのが特徴です。
このサン・ベント駅ではそんなアズレージョが内装に2万枚近く用いられています。
1900年に建造された駅舎は外装もクラシカルになっており、一つの建物で二度楽しめるような作りになっているといえるでしょう。
ワイナリー見学
お酒好きの方ならご存知かと思いますが、ポルトは「ポートワイン」という高級ワインの生産地としても知られています。ドウロ川周辺地域で栽培されたブドウのみを使用して作られたワインは、口に広がる芳醇な甘みが特徴です。
ワイナリー見学にはドウロ川南岸の「ヴィラ・ノヴァ・ドゥ・ガイア地区」がおすすめです。この地域には沢山のワイナリーが集まっており、観光客向けのツアーを開催している場所もあります。
アレンテージョ地方
ポルトガル南部の内陸に位置するアレンテージョ地方は、ゆったりとした時間が流れる、中世ポルトガルの雰囲気が残った村々で構成されている地域です。また、近年グリーンツーリズムで注目を集めつつある地域でもあります。
モンサラーシュ
モンサラーシュは、赤い屋根と白い壁のコントラストが美しい民家が集まり、ポルトガルならではの暮らしを身近に感じられる地区です。
モンサラーシュの町には城塞があり、そこから町全体を一望することができます。他にもヨーロッパ最大の人造湖であるアルケヴァ湖を見ることもできます。
サン・マメーデ山脈自然公園
アレンテージョ地方の北東部に位置する「サン・マメーデ山脈自然公園」には、「ポルトガルで最も美しい道」と言われる国道や、モンサラシュと同じく白い壁の美しい建物が集まる「マルヴァオン」という村などがある、自然豊かな地区です。
春や秋には美しい花々や紅葉を見ることもできる、穴場スポットです。
アルガルヴェ地方
ポルトガル本土最南端に位置するアルガルヴェ地方は、ヨーロッパ圏内では人気のリゾート地として知られています。年間を通して暖かく、バカンスにはピッタリです!
シーサイドトレッキング
アルガルヴェ地方の沿岸に位置するラゴスには、「世界一美しい海岸線」とも称される海岸があり、2kmほどの断崖絶壁の上をトレッキングする「シーサイドトレッキング」が人気です。
断崖絶壁といえども個人で歩くことができるほどなので、近くを訪れた際にはぜひ気軽にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか?
マリンアクティビティ
暖かな気候かつ美しい海に面しているこの地域では、マリンアクティビティも多く開催されています。ラゴス周辺ではカヤックツアーやボートツアーなど、数時間で楽しめるツアーが多く組まれています。
陸からだけではなく海からポルトガルを楽しんでみるのもいかがでしょうか?
ポルトガルで素敵な思い出を作ろう!
いかがでしたでしょうか?
今回は「【季節別】ポルトガル旅行前に準備したい持ち物・服装・習慣まとめ」をご紹介いたしました。
この記事がポルトガル旅行前の参考になっていれば幸いです!
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