トルクメニスタン旅行前に知っておきたい現地の文化と習慣

中央アジアの南西部に位置する「トルクメニスタン」

トルクメニスタンは、国土の85%が砂漠に覆われており、地下には豊富な天然ガス、カスピ海には石油も埋蔵している天然資源に恵まれた国でもあります。大理石の建物が立ち並ぶ首都アシハバードは「中央アジアのドバイ」と呼ばれています。絶景とシルクロードの古代遺跡に近代都市が交じり合う魅力に溢れた国なんです。このように、魅力に満ちたトルクメニスタンに一度は訪れてみたいと思う人は多いのではないでしょうか?しかし、日本から遠く離れたトルクメニスタンは、文化や習慣が異なるため、現地での滞在を楽しむためには事前に知っておくべき点があります。

そこで今回は、トルクメニスタンの文化や作法について、より深く掘り下げてご紹介します。トルクメニスタンでの滞在を計画している方は、この機会に参考にしていただければと思います。

 

トルクメニスタンってどんなところ?


【基本情報】

・国名 トルクメニスタン(Turkmenistan)
・首都 アシガバード
・人口 620万人(2022年)
・面積 48万8000㎢(日本の約1.3倍)
・通貨 トルクメニスタン・マナト(TMT)
・民族構成 トルクメン系85%、ウズベク系5%、ロシア系4%、その他6%
・宗教 主にイスラム教スンニ派
・時差 トルクメニスタンは日本の-4時間。(トルクメニスタンが正午の時、日本は午後4時となります。)
・言語 公用語はトルクメン語。ロシア語も広く通用する。

【気候】

 トルクメニスタンは気候と天候に関していうと、極端な国です。夏は領土のほとんどが砂漠でカスピ海にも面している為、中央アジアで最も暑く、春と秋は穏やかで温暖ですが、冬はかなり寒くなります。夏は猛暑で、時々50℃を超えることがあります。また、樹木のない砂漠は太陽の暑さを直接受け、焼けるように暑いため、夏の観光はおすすめできません。ただし、カスピ海周辺は内陸部よりも涼しく、夏でも訪れることができるでしょう。冬は、厳しいシベリア風が吹き、気温が-20℃になることもあります。夏と同様に観光客はこの時期に訪れることはできません。対して、春と秋はトルクメニスタンを訪れる最適な季節です。砂漠にもこの時期は行きやすく、長距離の移動もできることでしょう。ただし、夜間は気温が大幅に下がるため、寒さをしのぐために、何枚も重ねて着る必要があります。

【ビザ】

トルクメニスタンに入国する際には、ビザの取得が必要になります。観光客は、海外のトルクメニスタン大使館または領事館にビザを申請し、ビザの取得は現地の空港に到着したとき、またはファブラ・シャバット・ホジェイリなどのトルクメニスタンの国境でできます。

【アクセス】

日本からトルクメニスタンまでの直行便は運航されていません。そのため、一般的にソウルとタシケントの2都市を乗り継いで行くことになります。

 

トルクメニスタンの一般的なマナーや社会習慣

1 コミュニケーション方法

・親切で愛想が良く、隠し事をしない

彼らにはおもてなしの心や年配の方を敬う文化が習慣化し根付いていることから日常においても非常に親切で旅行者を歓迎してくれるような性格をしています。そのためトルクメニスタンの人々とコミュニケーションを取る際は、いつでもお互いに敬う心を忘れず、思いやりをもって接すると打ち解けやすいと思います。そんな親切心から日本人もすんなりと馴染みやすい環境なのではないでしょうか。

 

2 生活においてのルール

・おもてなしの心が大切

キルギスには、多種多様な伝統料理がある中で、お茶についても固有の文化を持っています。多くの人は紅茶を愛飲しており、ジャムやハチミツと一緒に飲みます。また、お茶をいれるのは女性の役割で、来客に均等に良いお茶を出すため、湯呑に注いだお茶を一旦ポットに戻してから、再度注ぐ習慣があります。さらに、お客さんに「ゆっくりしていって下さい」という意味を込めて、湯呑に半分くらいまでしか注がないことが礼儀とされています。

・チップについて

トルクメニスタンではチップはそれほど習慣化していません。おもてなしの心を伝統的に大切にしている国であるため、カスタマーファーストが非常に根付いているのかもしれませんね。しかし、観光客が利用するホテルなどでは気持ち程度の0.5~1米ドルの枕銭を置くとよいでしょう。

・高齢者を敬う文化

トルクメニスタンの人々は、昔から、お年寄りの方への尊敬の意を表すことを忘れてはいけません。そのため、積極的にお年寄りの方を助けたり、感謝をする習慣が日常のなかにあるようです。トルクメニスタンを訪れた時に限らず、年配の方を敬うことを忘れずに、親切にすることを心掛けるといったことは真似すべきことですね。

・写真・ビデオ撮影

バザールや政府施設、軍施設、警察官などの写真・ビデオ撮影を行うと、警察にカメラを没収されてしまうことがあります。撮影をする際は、事前にガイドなどに確認するようにすると安心して撮影することができるでしょう。せっかくの思い出の写真集を没収されたら悲しいですよね。

 

3 交通ルール

・運転免許証

トルクメニスタンでは、日本で取得した国際運転免許証での車の運転はできません。車を運転するには、短期渡航者であっても、日本の運転免許証とその翻訳を交通警察に提出し、トルクメニスタンの運転免許証を取得する必要があります。

・必ずしも歩行者優先ではない

トルクメニスタンでは、必ずしも歩行者優先ではありませんので、道路を横断する際には細心の注意が必要になります。現地の人は、横断歩道のない場所を普通に横断することがありますが、このような行為は大変危険であるため、決して真似しないようにしましょう。また、郊外の道路状況は悪く、標識や街灯などが少ないところもあります。特に夜間は、視界が著しく悪化するため、走行には注意してください。そして、郊外はタクシーやバスの数も少ないので、計画的な交通手段の確保を心掛けましょう。

 

 

トルクメニスタンの食文化

トルクメニスタンでは国ならではの独特の調理もあるのですが、隣接する国の食文化を取り入れています。またロシアやトルコの支配下にあった時代もあったため、それらの国の文化形式を受け入れていることが多いです。トルクメニスタンの主食は米とパンであり、パンはインドのナンのようなものが食べられています。その料理も香辛料やスパイスを沢山使用したものではなく、素材の味を生かしたシンプルな味付けになっているため、日本人にとっても食べやすいのではないでしょうか。そこで、トルクメニスタンの代表的な料理を3選紹介します。

1 シャシリク

国民的料理といっても過言ではない「シャシリク」

日本で言う焼き鳥のような料理になります。トルクメニスタンでは、羊肉がとても人気があるので、一口大にカットした羊肉を串刺しにして炭火で焼きます。多くの人に好まれて食べられており、いわゆるご馳走と言えるでしょう。主に羊肉がメインで使用されますが、牛肉・豚肉・鶏肉が使用されることも多々あります。

 

2 マンティ

トルクメニスタンの餃子「マンティ」

日本で言う蒸し餃子や小籠包のようなものになります。しかし、日本の餃子とは違い、ひき肉、玉ねぎまでは同じなのですがかぼちゃを入れることが多く、味は甘くなりお菓子感覚で食べることができます。そして、その食べ方も醤油やラー油をかけるのではなく、サワークリームをかけて食べることが多いです。日本では、餃子と言えば多くの人に愛されている料理として欠かせないものですが、変わり種としてマンティのような甘い餃子も是非食べてみたくないですか?

 

3 パン(ぺティール、チョリョク)

トルクメニスタンの主食である「パン」

非常に大きな窯を使って、窯の内側に貼り付けてナンのように焼き上げるのが一般的です。なかでもナンより少し厚めの「ぺティール」やずっしりとした重みがあり、板のように固く、中央に花輪のような円形の飾りが入った「チョリョク」は最も親しまれているパンとして有名です。焼きたては、えもいわれぬ香ばしさで、外はカリッと中はモチッとです。他にもトルクメニスタンには多様な種類のパンがあるため、パン好きなあなたは是非トルクメニスタンを訪れた際には食べるべき、というより食べることになるでしょう!

 

トルクメニスタンで素敵な思い出を作ろう!

いかがでしたか?

トルクメニスタンは、その独特の文化、料理、人々を体験できる素晴らしい国です。滞在をより楽しくするためには、この国の一般的な習慣やエチケットに慣れることが重要です。少しの知識と意識で、トルクメニスタンの文化を存分に体験することができるでしょう。

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