チュニジアへの旅行前に知っておきたい現地の文化と習慣

アフリカ大陸最北に位置する「チュニジア」

チュニジアでは、近年は観光業に力を入れており、美しい街並みを始め砂漠からビーチリゾートまであらゆる魅力がたくさん詰まった素敵な国です。アフリカやヨーロッパの文化や歴史が混ざり合う独特の雰囲気を楽しむことができます。このように、魅力に満ちたチュニジアに一度は訪れてみたいと思う人は多いのではないでしょうか?しかし、日本から遠く離れたチュニジアは、文化や習慣が異なるため、現地での滞在を楽しむためには事前に知っておくべき点があります。

そこで今回は、チュニジアの文化や作法について、より深く掘り下げてご紹介します。チュニジアでの滞在を計画している方は、この機会に参考にしていただければと思います。

 

チュニジアってどんなところ?


【基本情報】

・国名 チュニジア共和国(Republic of Tunisia)
・首都 チュニス
・人口 1194万人(2021年)
・面積 16万3610㎢(日本の約5分の2)
・通貨 チュニジア・ディナール(TND)
・民族構成 アラブ人98%、その他2%
・宗教 イスラム教スンニ派
・時差 チュニジアは日本の-8時間。(チュニジアが正午の時、日本は午後8時となります。)
・言語 公用語はアラビア語。他にフランス語。

【気候】

 首都チュニスは温暖な地中海性気候で、冬でも日本ほど寒くなることはありません。チュニジアの気候は四季に分かれています。春は、4月頃から冷え込みもなく平均気温は15度程度で過ごしやすい陽気となります。しかし、昼夜の温度差が激しいため、昼間は汗ばむほどの暑さでも夜間には長袖のシャツを用意しておくことをおすすめします。夏は、9月頃中旬まで、内陸部や砂漠地帯では40度を越える日もありますが、からっとした暑さになります。日差しも強いため、こまめに水分補給をし、熱中症には十分に注意するように心掛けましょう。秋は、チュニスの平均気温が20度前後と非常に過ごしやすい季節になります。ですが、雨や曇りの日も多く、朝晩は冷え込むようになるので、羽織るものを用意しておくようにしてください。冬は、平均気温が10度前後で、朝晩はかなり冷え込みます。日本ほど気温が下がることはありませんが、防寒対策を欠かさないようにしましょう。特に寒暖の差が大きいので、内陸部や砂漠地帯は服装に注意しましょう。ベストシーズンは、10月、11月、2月、3月になります。また、ゆっくりと観光するには、雨や曇りの日も多く、比較的観光客の少ない冬もおすすめです。

【ビザ】

チュニジアへの入国において、日本国籍の方は観光、業務などの目的での3ヵ月以内の滞在の場合はビザなしで入国することができます。

【アクセス】

日本からチュニジアまでの直行便は運航していません。そのため、アジアや中近東、ヨーロッパなどを経由していくことになります。一般的なのは、フランス、U.A.E、カタールなどを経由する方法になります。所要時間は、飛行機で16~18時間程度となります。

 

チュニジアの一般的なマナーや社会習慣

1 コミュニケーション方法

・人懐っこくてフレンドリーな人柄

チュニジアの人々は誰とでも積極的にコミュニケーションを取りに行くオープンな性格の人が多いようです。チュニジアに旅行に行った際には、チュニジアの人々とコミュニケーションを取る機会があるかもしれません。そんな時は、恥ずかしがらずに「アーッスレーマ!」(こんにちは)と大きな声で挨拶をしてみましょう。すると、チュニジアの人々も心を開いてお話をしてくれるのでは!?

ここで、チュニジアに行った際に覚えておくと便利な単語をいくつか紹介します。

・こんにちは(かしこまった)⇒「アッサレーム・アレイコム」

・こんにちは(くだけた)⇒「アーッスレーマ」

・おはよう⇒「スバーハルヒール」

・おやすみ⇒「タスビハーラヒール」

・バイバイ!⇒「ビッセレーマ」

ちなみに、チュニジア語の「こんばんは」は「こんびちは」と同じ「アーッスレーマ」を使用します。「おはようございます」は朝~11時くらいまで使用するのが一般的です。ここで紹介したのは、ちょっとした基本的な挨拶です。チュニジアの人々と交流を深めたいと思う方は、是非、あらゆる単語を覚えてからチュニジアへ行くことをおすすめします。より楽しい旅がきっとできるはずです!

 

2 生活においてのルール

・時間にルーズ

時間にルーズという国民性は日本以外の諸外国ではよく見られることですが、チュニジアの人々も比較的マイペースなんです。待ち合わせをしても遅れてくることは当たり前ですが、約束の時間自体を設定しないこともあるようです。日本人からしたらありえないことだと思うかもしれませんが、チュニジアでは約束の時間に来るということはあまりないと思っていたほうが良さそうです。

・チップについて

チュニジアでは、一応チップ文化があります。ですが、気持ち程度だと考えて大丈夫です。レストランでは、料金の約10%程度渡すと良いでしょう。そして、ホテルのポーターには1~2ディナール、ガイドには1日であれば20ディナール程度渡すと良いと思います。これはあくまで金額の目安になりますので、これ以上渡すことも、逆にサービスに不満がある場合は何も渡さないということも可能です。

・イスラーム教文化

チュニジアの国民のほとんどがイスラーム教を信仰しています。そのため、ラマダンと犠牲祭はチュニジアのビックイベントになります。ラマダンの期間中は、イスラーム教徒は日没から日の出の間に食事を摂るため、一部の地域を除いて、レストランや食堂は日没まで開かないので注意が必要です。

そして、イスラーム教徒は「豚肉を食べない」といった食習慣のもと生活をしています。そのため、チュニジアではほとんど豚肉は手に入りませんし、料理は基本的にハラル食品でつくられています。

お酒やタバコに関してですが、チュニジアでは大きな礼拝がある金曜日以外はお酒の購入が許されているようです。しかし、チュニジア国民のほとんどは、かなりの注意を払ってお酒を嗜んでおり、結婚後には控えるといったケースも多いようです。チュニジアに行った際にはお酒の飲み過ぎに注意し、楽しくなってしまってついお酒をのんではしゃいでしまうといった行為は控えたほうが良さそうです。その一方、チュニジアの喫煙率は非常に高く、どこでも喫煙することが可能です。ただし、親の前でタバコを吸わないということだけは徹底して守られているみたいです。

 

3 交通ルール

・車優先が当たり前

チュニジアでは交通ルールはあってないようなものです。日本のように歩行者優先という概念はなく、どちらかというと車優先で運転も荒い人が多いようです。そのため、観光の際には、安全確認を十分に行うようにしてください。歩きながらスマホを使ったり、よそ見をしながら歩くことは、極力避け、常に周囲に気を配るように心がけてください。また、車の多いところでは十分に注意して道路を横断するようにしましょう。

・歩道に乗り上げての駐車あり

チュニジアでは、歩道に乗り上げて駐車することが一般的であり、歩行者にとって非常に危険な交通環境にあります。特に、ラマダン期間中は、多くのチュニジア人は日の出から日没まで飲食をしない上、深夜の飲食等で睡眠不足となることから、交通事故が多発する傾向にあるようです。そのため、その期間に訪れた際には、特に交通事故に遭わないように十分注意する必要があります。

 

 

チュニジアの食文化

チュニジアの料理は地中海料理になります。地中海沿岸部の基本食材は、オリーブ、小麦、ブドウ。さらに、野菜や果物、豆類、ナッツ、肉や魚など、食材が豊かです。有名なチュニジア料理といえばクスクス(小粒パスタ)やハリッサ(唐辛子ペースト)が思い出されますが、他にもフランスのラタトゥイユのような料理やスペインのオムレツのような料理なども見られます。そんな食文化からもチュニジアが古い時代から地中海各地域に影響を与え、影響を受けながら発展してきたことがうかがえます。

そこで、チュニジアの代表的な料理を3選紹介します!

1 クスクス

チュニジアを代表する料理といえば「クスクス」

クスクスは、デュラム小麦セモリナ粉を使用した小さな粒状のパスタであり、世界で一番小さなパスタと言われています。水分を加えて、加熱したクスクスに肉や魚、野菜を使ったスープをかけるのが基本的な食べ方ですが、その他にデザート用に甘くアレンジされることもあります。北アフリカのマグレブ地域が発祥の地で、現在はヨーロッパやアメリカ、中南米などの全世界に広がり、多くの人達から親しまれています。

 

2 ラブラビ

オリエントアラブ地域ではヒヨコマメを煮た料理のことをいう「ラブラビ」

地中海の国チュニジア版のラブラビは、パンを器に敷き、ヒヨコマメ煮をかけ、ツナをドンとのせた具沢山の美味しいスープ兼おかずです。いただく前に半熟卵とひとさじのオリーブオイル、ハリッサを加えていただくのがお約束!ここにさらにクミンやツナ、オリーブやレモンを加える人もいるようです。非常に具沢山な料理でお腹いっぱいになりそうですね。食べる時は、スプーンを2本立てて、まぜてすくって召し上がってください。

 

3 ブリック

オスマン帝国時代から続く伝統的な料理「ブリック」

ブリックとは、マルスーカと呼ばれる小麦粉でできた薄い皮に具材を包んで揚げる料理です。半熟の卵がとろ〜りとして、味と見た目もたまらない人気の前菜です。辛いのが好きな方は、「ハリッサ」をつけて食べるのがおすすめです。ハリッサとは、キャラウェンシード、コリアンダーシード、クミン、パプリカパウダー、唐辛子、ニンニク、オリーブオイル、塩などをペーストしたチュニジアの薬味になります。そしてチュニジアでは、このブリックを花嫁の母親が花婿のために作る伝統があるそうです。その際に、中の卵がこぼれないように吸いながら手づかみで食べるのがマナーだそうです。

 

チュニジアで素敵な思い出を作ろう!

いかがでしたか?

チュニジアは、その独特の文化、料理、人々を体験できる素晴らしい国です。滞在をより楽しくするためには、この国の一般的な習慣やエチケットに慣れることが重要です。少しの知識と意識で、チュニジアの文化を存分に体験することができるでしょう。

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