パラグアイ旅行前に知っておきたい現地の文化と習慣

南米大陸のほぼ中央に位置し、海を持たない内陸国の「パラグアイ」

全土が広大な平原と丘陵で、豊富な河川に恵まれ、緑が豊富で明るく開けた穏やかな雰囲気が漂っています。世界的に珍しい動植物を多く見ることができる「パンタナル湿原」や、高さ40mの3つの滝と小さな滝が見られる「モンダウの滝」など魅力に満ちた観光スポットで溢れています。このように、見どころ満載なパラグアイに一度は訪れてみたいと思う人は多いのではないでしょうか。しかし、日本から遠く離れたパラグアイは、文化や習慣が異なるため、現地での滞在を楽しむためには事前に知っておくべき点があります。

そこで今回は、パラグアイの文化や作法について、より深く掘り下げてご紹介します。パラグアイでの滞在を計画している方は、この機会に参考にしていただければと思います。

 

パラグアイってどんなところ?


【基本情報】

・国名 パラグアイ共和国(Republic of Paraguay)
・首都 アスンシオン
・人口 約713万人(2020年)
・面積 40万6752㎢(日本の約1.1倍)
・通貨 グアラニー(PYG)
・民族構成 白人と先住民の混血95%、グアラニー族2%、欧州系2%、その他1%
・宗教 カトリック90%、プロテスタント6%
・時差 パラグアイは日本の-13時間。(チリが正午の時、日本は翌日の午前1時となります。)サマータイム時は-12時間となります。
・言語 公用語はスペイン語とグアラニー語

【気候】

 パラグアイの気候は亜熱帯性であり、平均気温は17~24.5度となります。パラグアイ川によって土壌が西部地域と東部地域の2つに分かれ、気候も地域によって異なります。首都のアスンシオンは東部地域に含まれます。夏場の11~3月はかなり暑く多湿になり、30度以上になることもあります。冬場の6~8月はかなり暑さが和らぎ過ごしやすくなります。パラグアイは1年を通して暑い気候ですが、昼と夜の寒暖差も大きく、7、8月の冬の時季は冷え込みますので1枚羽織るものを持っていくなどの寒さ対策も欠かさないようにしましょう。パラグアイは日本とは季節が逆になります。9~10月が春、11~3月が夏、4~5月が秋、6~8月が冬となります。ウルグアイを訪れる際のベストシーズンは冬です。冬場は1年を通して、最も暑さが和らぎ、降水量も少ないため、観光しやすくなります。

【ビザ】

パラグアイへの入国において、日本国籍の方は90日間までの短期間滞在の場合はビザなしで入国することができます。そして、入国の際には最短6ヵ月のパスポートの有効期限が必要になります。

【アクセス】

日本からパラグアイへの直行便はなく、ニューヨークやサンパウロなどの空港を経由して行くようにしましょう。平均的な所要時間は32時間ぐらいになります。

 

パラグアイの文化や習慣

1 コミュニケーション方法

パラグアイの人々は、正直者で、人懐っこく、温厚でラテン気質であるため会話をすると非常に楽しいです。例えば、バスに乗るために待っている間やお店に入った時に、話しかけられる事が多いようです。スペイン語が分からなくても気にせずに延々と話しかけてくるそうで、非常におしゃべりが好きな人が多いようです。旅行の際に、現地の人と交流をしてみたい方は、少しでも会話ができるようにスペイン語を勉強しておくと良いでしょう。

パラグアイの人と約束事をする時は注意が必要です。業者に頼むことも、友人にお願いすることも、たとえ「いいよ!」と言われても、実際にはやってくれないことが多いようです。また、時間を約束してもしっかり時間通りに来ることはめったになく、時間にルーズです。時間に厳しい日本人からしたらありえないとおもうことかもしれませんが、そのような特性を理解しておくと、実際に交流する場合に不思議に思わず、受け入れられるかもしれません。

 

2 生活においてのルール

パラグアイの人々は、バスに乗る時、小さな子供を連れていたり、妊婦さんやお年寄りが乗ってくると、ほとんど100%誰かがすぐに立ち上がり、席を譲ってくれます。特に若者が率先して動いてくれる傾向があるようです。日本でも席を譲ることや困っている人を助けるなどの様子を見かけることもありますが、稀に気づいていないふりをしていたり、席を譲るように他の乗客に支持されているなどの様子が見られる時があります。パラグアイの人のようにスマートに席を譲ることで、譲られた方も遠慮なく良い気持ちで譲ってもらうことができますよね。そのようなところは積極的に見習っていきたいものですね。

パラグアイの人の朝は早いです。夜明けとともに動き出し、学校は7時から、病院は6時半頃から、市役所も7時頃から、お店は6時や7時頃から開いているようです。1年の大半が暑い国なので、早朝が一番涼しく、体が動きやすいから早朝に活動するのかもしれませんね。

マテ茶を頻繁に飲んでいるイメージはありませんか?

寒暖の差が激しいパラグアイでは、体がだるいと感じることが多くあります。なので、頻繁に座って休み、薬草が沢山入ったマテ茶を沢山飲むのです。薬草はその日の体の症状に合わせて自分で薬草を採ってきて、叩いてつぶして、水やお湯にいれてマテ茶とともに飲んでいます。そのため、パラグアイの人は誰でも薬草に詳しいようです。

パラグアイの日曜日は家族の日となっています。日曜日だけは、普段、渋滞ばかりしている大通りも静かで車もチラホラとしかいません。家でゆっくり家族と過ごすという家庭が多いようで、お店にはお客さんもあまり来ないみたいです。最近では日曜日に営業しているスーパーやコンビニも見られますが、観光の際には注意するようにしましょう。また、そのなかでも働いている人はおり、休日出勤は給料が2倍になるとパラグアイの法律で決められており、しっかりと守られています。

パラグアイではチップの習慣はそこまで浸透しておらず、他の南米の国々よりも厳格ではありません。レストランではサービスがよければ、料金の10%程度、タクシーに対しては基本的にはチップを渡す必要はないようです。

 

3 交通ルール

パラグアイでは、道路状況が悪く整備不良車両が多い上、交通ルールや運転マナーを無視した車が多く見かけられます。そのため、細い歩道や車道を歩く際には、よく周りを確認してから渡るように十分注意しましょう。特に、スマホを見ながらや電話をしながらの歩行はとても危険なため、必ずカバンの中に入れるか、立ち止まって使うように注意しましょう。せっかくのパラグアイ旅行なのに事故にあってしまっては、思い出したくない思い出に変わってしまいますよね。

また、パラグアイでは電車が整っていないため、バスが市民にとって大切な移動手段となります。時間帯によっては、日本の満員電車と同じように混雑することもあり、その際にはスリなどの犯罪も同時に多くなります。そのため、乗車する時は、十分に注意するように心掛けてください。

 

 

パラグアイの食文化

パラグアイの料理と聞いて、ぱっと思い浮かぶ人は少なく、お隣のブラジルやペルーの料理と比べて知名度が低いかもしれません。実は、パラグアイにも美味しい料理は沢山あります。そして、パラグアイでは先住民族のグアラニーの血を引く人が多いです。現在、南米に広まっている文化のうち、このグアラニーから始まったものも多いのが特徴です。

ここで、代表的なパラグアイ料理を3つ紹介していきます!

1 アサード

スペイン語で「焼いたお肉」という意味のアサードは、パラグアイにおける国民食と言っても過言ではないかもしれません。バスターミナルやメインストリートなどの人通りの多いところでは必ずアサードのお店や屋台が出ていますし、家庭でも定番な料理となっています。味付けは岩塩もしくは塩胡椒のみが基本であり、非常にシンプルです。

 

2 マテ/テレレ

パラグアイでは欠かすことのできないマテ/テレレ。もともとはグアラニーが嗜んでいた飲み物が、今では南米各国で親しまれています。ジェルバという茶葉にお湯を加えればマテ、水を加えればテレレになります。町を歩く人は、大抵大きな水筒を持ち歩き、いつでもどこでもお茶を飲めるようにしています。野菜をとることが少ないパラグアイの人々にとって、このマテ茶が貴重なビタミン源となっているのかもしれませんね。

 

3 アルボンディガス

アルボンディガス

アルボンディガスはスペインの移民によって持ち込まれた食文化になります。トマトソースと煮るのが定番であり、ひき肉を丸くミートボール状にし、トマト煮で味付けをしてあります。日本人にも食べやすい料理の1つであり、スペインや南米でよく見られる一品です。

 

パラグアイで素敵な思い出を作ろう!

いかがでしたか?

パラグアイは、その独特の文化、料理、人々を体験できる素晴らしい国です。滞在をより楽しくするためには、この国の一般的な習慣やエチケットに慣れることが重要です。少しの知識と意識で、パラグアイの文化を存分に体験することができるでしょう。

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