海外旅行で必須になる?ワクチンパスポートとは?

コロナウイルスの影響で思うように海外旅行を楽しむことができなくってしまいました。一方、ワクチン接種が進んでいることで徐々に国境を開いている国も増えてきました。そして、ワクチンパスポートが導入され、ワクチン接種を証明されれば渡航先での隔離期間も不要とする国が多くなると考えられています。
今回は、これから世界中で導入がいこまれるワクチンパスポートについて紹介します。

 

ワクチンパスポートについて

ワクチンパスポート

(1)ワクチンパスポートって?

ワクチンパスポート(証明書)とは、新型コロナウイルスのワクチンの接種歴やPCR検査の結果などを証明するものです。証明されれば渡航先での隔離期間も不要とする国が多くなるものと考えられています。また、IATA(国際航空運送協会)が推進しているスマートフォン対応のIATA「トラベルパス」というものがあります。カンタス航空、日本航空(JAL)、エミレーツ航空、ブリティッシュエアウェイズ、ヴァージンアトランティック航空らが参画しています。これに対し、キャセイパシフィック航空、ジェットブルー、ユナイテッド航空、ルフトハンザ航空などが支持しているのが、非営利組織コモンズ・プロジェクトが開発する世界共通のデジタル健康照明「コモンパス」です。
どちらのパスも、今のところ、ユーザーは各航空会社を利用する旅客のみに限定しています。航空各社の既存のアプリと統合し、搭乗前のオンライン・チェックイン時に、ワクチン接種証明として提示する仕組みになっています。EUが導入するワクチン証明とも連携するとされえています。

(2)日本での導入は?

6月17日、加藤勝信官房は記者会見で、新型コロナウイルスワクチンの接種歴を公的に証明する「ワクチンパスポート」を、「7月中下旬を目途に交付が可能となるよう準備を進める」と発表しました。さらに、内閣官房は同月25日、各地の自治体で7月中にも交付手続きを始めると明らかにしました。申請当日の交付も可能とし、海外での入国審査や宿泊施設などでの提示を想定しています。パスポートには、氏名や旅券番号の他、ワクチンを打った日付や種類などが記載される見込みです。交付を希望する人は、住民票がある自治体に旅券番号などを記入した申請書を提出します。自治体は、接種情報の一元管理システムなどで接種済みであることを確認してから交付します。申請は郵送でも可能で、電子申請もできるように検討しているようです。

(3)導入にあたっての懸念

世界では実際にワクチン接種証明書を偽造する事件が起きています。デジタル版の方が偽造のハードルは高くなる、というのが技術者の見解です。
一方、IATA(国際航空運送協会)によると、トラベルパスはワクチン接種状況や検査結果を確認している訳ではなく、当局による承認データを、セキュリティに配慮した形で取り出すパイプのような役割を担っています。そして旅行者の個人情報と、ワクチンや検査を受けた人の情報が一致するか照合したり、携帯電話のカメラ機能を使って旅行者の顔をスキャンし、パスポート上の生体認証データと照合するといった強化なセキュリティ対策を行っています。
ワクチン・パスポートを巡る議論は、意見が真っ二つに分かれているのが現状です。ネット上では、未確認のリスクへの懸念が多く、収集データを使って人々をコントロールしたり、自由の制限やプライバシー侵害に悪用されることを危惧されています。これに対し技術者たちは、携帯電話から外部に送信されるデータはすべて暗号化するなどの情報セキュリティ対策を強調しています。
問題は他にもあります。様々なワクチン証明のシステムが登場するなかで、相互のスムーズな連携は可能なのか、また各国当局が相手国の認証制度を承認するようになるのかどうかといった議論です。英国政府は公式サイトで、旅行者のワクチン接種証明を受理してくれる国は、現段階ではまだ多くないと注意喚起しています。

(4)海外のワクチンパスポート

英国では5月中旬、国民保険サービス(NHS)のアプリをアップデートし、海外渡航の際、同アプリでワクチン接種を完了していることを証明できるようになりました。EUのデジタル証明は、2021年6月末の導入を目指しており、域内30カ国間の移動で活用されるようです。EU域内には国境管理のチェックポイントがないため、具体的な手法は加盟国それぞれに任されますが、ワクチン証明の確認は必須です。例えば空港や鉄道駅などで、旅行者が携帯電話のQRコードをかざしてスキャンし、各国のデータベースと照合する流れになります。

 

海外のワクチン状況

ワクチン世界全体の累計接種回数は6月27日までに29億2151万回を超えました。7日間の接種回数は1日平均で4102万回。国・地域別では米国、中国、インドの接種回数が突出し、3カ国で全体の61.7%を占めています。日本の累計接種回数は3721万回です。接種の進捗を見るには免疫獲得に必要な回数の接種を完了した人数も重要になります。接種完了人数で見ると、人口100人あたりではイスラエルが57人で、すでに2人に1人以上が接種を終えた計算になります。ワクチン接種を終えた人数が人口の7割を超すと感染拡大を抑止しやすい「集団免疫」に近づくとされています。足元の接種ペースが続けば、米国や英国は今夏〜秋にも「集団免疫」に達する見込みです。

 

海外旅行はいつからいける?

海外旅行

※2021/06/28情報

(1)入国制限について

現在では他国からもたらされるウィルスの感染が広がらないように、入国時に入国者に制限を課すことで、気軽に旅行で来る人の数を減らしたり、発症しても最小のリスクに留めるための水際対策がとられています。主に下のような制限が設けられています。
①入国前にPCR検査を受診し、陰性であることの診断書を提出する
②空港でのPCR検査(自費もしくは無料)
③7日間~14日間の隔離

(2)受け入れをはじめた国

アイスランドではワクチン接種済みの旅行者の受け入れを開始しました。サウジアラビアでは、ワクチン接種済みの国民の海外旅行を認めています。さらにEUが6月3日、EU域内への観光など不要不急の渡航を認めるホワイトリスト(「新型コロナウィルス感染症の感染リスクが低い安全な国」とするリスト)に日本を追加しました。日本が新型コロナウイルス感染症の感染を、ある程度抑え込んでいることがその理由です。EUは当初、域外からの入国を過去14日間の新規感染者数が10万人当たり25人以下であることを渡航を許可する国の選定に設定していましたが、この制限を75人以下に緩和しました。今後同様の動きはさらに加速すると予想されます。

 

まとめ

いかがでしたか。今回は今後導入が進んでいくと予想されるワクチンパスポートについてご紹介しました。一刻も早くウイルスが終息し、思い切り海外旅行を楽しむことができる日がくるといいですね。
なお、現在も新型コロナウイルスの影響により、現在多くの国や地域で入国制限が行われています。渡航を計画中の方は事前に当該国の入国制限を確認し、現地で施行中の規制や条例を遵守するようにしましょう。
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